1.バッテリ(電池)とは
一般的にバッテリというと車に搭載されているバッテリをイメージされるでしょうか。
バッテリ=電池といえば、テレビのリモコン等に使用されるアルカリ乾電池等の使い切りタイプの一次電池と、スマホ等に使用されるリチウムイオン電池等の様に放電しても充電して何度も繰り返し利用出来るタイプの二次電池があります。
図は電池を表したものです。
記号で表すときは長い方がプラス 短い方がマイナス ですのでこれは覚えておきましょう。
バッテリ(電池)には大きく分類すると
・テレビのリモコン等に使われている使い切りの一次電池
・スマホ等に使われている、エネルギーを使っても充電して繰り返して使用できる二次電池
があります。
<へその様に出っ張っている方がプラスです>
<テレビのリモコン等電子機器の電池を交換するときは電池の方向には注意しましよう>
2.バッテリ(電池)の使い方
・使用するときは必ずバッテリ(電池)の方向を間違わない様に注意しましょう。
バッテリ(電池)には必ず極性表示 +(プラス)等の表示があります。またバッテリ(電池)を使用する機器には向きを表す記号があるので極性を必ず確認しましょう。極性を間違うと故障や破損する恐れがあります。
・バッテリ(電池)を交換するときは、基本的に交換する前と同じタイプのバッテリ(電池)と交換するべきです。 故障や事後につながる恐れがありますので、違うサイズは交換(取付)できませんがむりやりに取付る、小さいサイズになにか(アダプタなど)を取り付ける様な事は避けましょう。
3.バッテリの種類
3-1 一次電池
使うと電池のエネルギーが無くなってしまう使い切りのもので、電池といえは一般的にはこのタイプになります。
・マンガン乾電池 アルカリ乾電池(交渉電圧:1.5V)
円筒状の形状をしたもので、内部に使用される材質によって、マンガン電池・アルカリ電池などと呼ばれています。
マンガン電池:
昔からあるタイプで大きなパワーを出すものには不向きですが、リモコンなど低消費で長時間使用するようなテレビの
リモコン等に向いています。
アルカリ乾電池:
形状はマンガン乾電池と同じですが、マンガン乾電池より大きなパワーを取り出す用途に向いています。
・ボタン電池 (交渉電圧:一般的に 1.5Vと3V)
大きさは色々ありますが基本的にボタンの様な形をしています。
これは写真に写っている側が+(プラス)です。
先ほどの乾電池に比べると小さい形状ですので、小さな電子機器の電池に使われてます。
アルカリ乾電池の様な一次電池の充電器なる物を見かけますが、一次電池への充電は大変危険ですので避けてください。充電して繰り返しの使用はリチウムイオン電池の様な二次電池を使用ください。
3-2 二次電池
電池のエネルギーが無くなっても、充電を行う事で繰り返し使えるタイプの電池です。
・ニカド電池(公称電圧:1.2V)
昔は充電式電池といえはこのタイプの電池が主流でした。
使わなくても自然に自己放電するので、しばらく使っていないときは使用するまえに充電する必要がありました。
・ニッケル水素電池(公称電圧:1.2V)
ニカド電池と同様の構造ですが、ニカド電池より高容量で持続時間は1.5~2倍あるので。長時間の
使用にはニカド電池よりいいですね。
<ニカド電池やニッケル水素電池の形状は一時電池の乾電池と同じ形状のものがありますので、乾電池の代わりに使う事が可能な場合があります。使用頻度によっては使い捨ての乾電池ではなく繰り返して使用できるこれらの電池の選択もあります。>
・リチウムイオン電池(公称電圧:3.7V)
最近のスマホやパソコン等に使っている電池で良く耳にするかと思います。
ニカド電池に比べて持続時間・軽量・自己放電も少ない・メモリ効果も起きないとう大変優れた電池です。
・鉛蓄電池(公称電圧:12V)
二次電池の中では歴史が古いタイプです。
最近のハイブリットカーや電気自動車には先ほどのリチウムイオン電池等が使われていますが、一般 の
自動車や二輪車用のバッテリとして使われてします、またコンピュータのバックアップ用電源(UPS)
などにも使われています。
最近は密閉タイプが多い様なのでなかの液体を触る機会は少ないと思われますが中には希硫酸という劇物を使用していますので取り扱は注意が必要です、重量も重いので持ち上げる時は注意しましょう。
<自家用車や二輪車は12Vですが、大型トラックやバスは2個を直列に接続して24Vです。>
・太陽光電池
太陽からの光エネルギーを電気に変換するものです。 今はやりのクリーン(脱炭素)の代表ですね。
太陽からの光エネルギーがある限り電気エネルギーを供給してくれるので、電池といえるかと思いますが。
太陽光(自然)相手なので常に一定のエネルギーの供給は難しいかもしれませんので通常は上記で述べたバッテリと併用する事が多い様です。
電池(バッテリ)について少しは理解して頂けたでしょうか。
東阪電子の技術情報
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