パソコンのブルースクリーン

使用しているパソコンのOSなどに何らかの異常が発生したさいに表示するメッセージのことで画面が青色背景になることから「ブルースクリーン」と一般的に呼ばれています。

1.ブルースクリーンとは

OSを使用中に致命的なエラーが発生するとディスクトップ画面やそれぞれのアプリケーションのウインドウなど普段の操作画面が突然消えて、背景が青色に数行の英文メッセージが表示される画面が表示されます。

メッセージには深刻なエラーが発生した内容やオペレータ(利用者)が行うべき操作の内容が表示されます、OSのバージョンによってはエラーコードやエラーが発生したプログラムファイル名・クラッシュ時のメモリ内容のダンプが記録されたファイル名などが表示される場合があります。

OSが機能を停止する状態の問題が発生した時の現象ですので、復帰するにはパソコン(コンピュータ)を再起動してOSを再度起動するしかありません。その時使用していたアプリケーションなどで編集中であったデータはファイルを最後に保存した以降のデータは失われます。

ブルースクリーンが発生する要因は色々な要因がありますが、通常はパソコン(コンピュータ)のハードやOSがダメージを負わない状態にする為にブルースクリーンの状態にするといわれています。

2.ブルースクリーンになる要因

ブルースクリーンになる要因は必ずしもOSに要因があるとは限りません。

要因として次の事が考えられます。

2-1 ハードウエアの要因

・メインメモリに要因:

 メインメモリが物理的に故障している場合、データの読み書きにエラーが

発生してシステムが不安定になります。

・ハードディスク(ストレージ)の障害:

 ハードディスク(ストレージ)のセクターが破損することで、重要なファイルシステムの読み書きができなくなり、スステムがクラッシュすることがあります。

・グラフィックカードの不具合:

 グラフィックカードが正常に動作しないと、表示関係のエラーが発生し

ブルースクリーンになる事があります。

・加熱:

 CPUやGPUが加熱すると、システムは自動的にシャットダウンして保護しようとしてブルースクリーンが発生します。

2-2 ドライバーの問題

・古い、または互換性のないドライバーの使用:

 使用しているドライバーが最新でない場合や、互換性の無いドライバーを

インストールし使用している場合そのハードウエアが正しく動作せずブルー

スクリーンが発生します。

・新しいハードウエアのドライバーのインストールした後の問題:

 インストールした新しいドライバーがすでにインストール済みの他のシステムコンポーネントと競合することもあります。

2-3 ソフトウエアの問題

・システムファイルの破損:

 システムファイルが破損していると、OSそのものが正常に動作できなく

 なりブルースクリーンが発生します。

・ウイルスやマルウエアの感染:

 ウイルスやマルウエアがシステムファイルを改ざんしたり、重要なリソース を占有することがあります。

・不正なソフトウエアのインストール:

 不正なソフトウエアがシステムに悪影響を及ぼすことによってブルースクリーンになることがあります。

2-4 オーバクロックによる

・CPUやGPUのクロック速度を上げすぎたことによる不安定:

 ハードウエアが設計上の制限(上限)を超えて使用した場合、システムが不安定になり、ブルースクリーンが発生します。

3.ブルースクリーンの対策

3-1 ハードウエアの確認:

・メモリのテスト:

 メモリテストツールなどを使用してメモリテストを実施してエラーをチェックします。

・ハードディスク(ストレージ)の診断:

ハードディスク診断ツールを使用してハードディスク(ストレージ)の診断を行います。

・グラフィックカードの確認:

 グラフィックカードの診断ツールを使用してグラフィックカードテストを行います。

3-2 ドライバーの更新

・公式サイトから最新のドライバーのインストール:

 ハードウェアメーカの公式サイトから最新のドライバーのインストールを行う。

・以前のバージョンにロールバックの実施:

 あたらしいドライバーが原因でブルースクリーンが発生した場合、でバスマネージャからドライバーを以前の旧バージョンにもどしてみる。

3-3 システムのチェック

・システムファイルのチェック:

 コマンドプロンプトを管理者権限で開いて sfc /scannow コマンドを実行してシステムファイルをチェックし・修復を行います。

(*)sfc /scannow コマンド:

エラーを解消したり、壊れたシステムファイルを修復するための便利なコマンドラインツールです。

・ディスクエラーのチェック:

コマンドプロンプトで chkdsk /f を実行しディスクのエラーをチェックして修復します。

(*)chkdsk /f コマンド:

システムファイルチェッカー(SFC)のコマンドの一つで、OSのシステムファイルが壊れていないかをチェックし、問題が見つかった場合には修復するためのコマンドです。

3-4 ウイルススキャンの実行

・ウイルス対策ソフトでのスキャンの実行:

信頼性のあるウイルス対策ソフトを使用しシステム全体のスキャンを実施しウイルスやマルウエアの除去を行います。

3-5 システムの復元を実施

・システムの復元ポイントの利用:

 システムの復元機能を使用して、問題が発生する前の状態にシステムの復元を実施してみます。

3-6 オーバクロックの設定変更

・BIOS設定の変更:

 BIOS設定にて、クロック設定を変更(デフォルト値)します。

これら対策を講ずることでブルースクリーンの問題を特定でき解決または解決につながります。

3-7 OSのクリーンインストール

・使用しているOSのクリーンインストールを行うことでブルースクリーンの発生対策になることもあります。

使用していたハードディスク(ストレージ)の内容を一旦初期化(フォーマット)しますので、それまでのデータはすべて消えてしまいます。またOSの設定やインストール済みのアプリケーションも再度インストールを行う必要があります。

もしこの方法を行う際はOSやアプリケーションをインストールするたびに再起動などを行い、ブルースクリーンが発生しないかなど一つ一つ確認しながら行うほうがよいです。どうせ一番手間のかかる方法ですので確実な方法を行うべきです。

3-8 CPU・メモリ・ハードディスク(ストレージ)・グラフィックカード・マザーボードなどパソコンのハード部品を交換

・ハード部品に問題がある場合もありますので場合によっては交換が必要な場合もあります。

交換の前に、コネクターやカードスロットなどの掃除や抜き差しを行う事でごみの付着や接触不良が改善されブルースクリーンが発生しなくなることがあります。

3-8 ブルースクリーンのSTOPコード

冒頭で「背景が青色に数行の英文メッセージが表示される画面が表示されます」

と延べました。

この表示される文字の中に STOP コードといわれるコードがあります。

*** STOP:0x0000000A ・・・・

の様な表示がされますので。 ブルースクリーンになった時のこのコード番号を控えて置きコード番号を調べることで原因がわかるときもあります。

例1)0x0000000A(IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL)は主としてドライバーに不具合が発生しているときのエラーです。

例2)0x00000050(PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA)はメモリの故障やハードディスク(ストレージ)の破損などハードに起因するエラーです。

例3)0x000000EF(CRITICAL_PROCESS_DIED)は最も致命的なエラーで特定が難しいエラーです。

OSの再インストールが必要となる可能性が高いです。

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