モータとは、「電動機」を意味しており、電気的なエネルギを機械的な運動エネルギに変換する装置です。
モータが回転する原理を最小単位の物で構成すると図1の構成になります。
構成は「電池」「磁石」「エナメル線」「クリップ」の4点となります。4点を図1のように準備して電流を流します。
すると、エナメル線が「力」と書かれている方向に回転します。これは磁界と電流に対して力が直角方向に発生しているからです(図2を参照)。これによりエナメル線は半回転します。しかし、半回転すると電流の方向は逆になるため、力の方向も逆になって本来は逆回転します。それを逆回転しないように、エナメル線を半分はがして対応しています。半分はがしていない部分では、電流は流れません(これは整流子とブラシの役割をしています)。それにより力は発生せずに、そのまま半回転するまでの勢いで回転します。これを繰り返すことでエナメル線は回転を続けます。以上が回転の原理となります。
※「図2」は「フレミングの左手の法則」を簡易に表現したものです。
モータを分類する方法は様々あります。当技術情報では、モータの駆動電源と回転する原理から分類したものを、
以下にまとめています。(特殊なモータは除いています。)
- モータの分類
[駆動電源による分類]
■DC(直流)モータ・・・直流電流を電源とするモータです。
■AC(交流)モータ・・・交流電流を電源とするモータです。
- DC(直流)モータの分類
[回転する原理による分類]
■ブラシ付きモータ(DCモータ)・・・整流子とブラシの接触により、電流の方向を切り替えて回転する
モータです。
■ブラシレスDCモータ・・・整流子とブラシがなく、代わりに電子回路を使用して、電流の方向を切り替えて
回転するモータです。
■ステッピングモータ・・・パルスで回転の角度や速度が、制御可能なモータです。
- AC(交流)モータの分類
[回転する原理による分類]
■誘導モータ・・・回転磁界と電流の相互作用で回転子が回転するモータです。
■同期モータ・・・回転磁界に回転子が吸引され追従して回転するモータです。
東阪の技術情報
当社では、2相と5相のステッピングモータのドライバを提供しています。